お米作り便り

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果菜会議を開催しました 2013年8月2日

今年の果菜会議は、青い空の下、三重県伊賀市で開催しました。三重県伊賀市は忍者の里としての観光地の傍ら、懐かしい田舎の風景が残っているとっても素敵な所です。青空と緑の畑のコントラストがとても綺麗でした!

毎年、果菜会議では、有機トマトや有機なす、有機きゅうり等を栽培している全国の農家さんが一同に集まり、圃場見学したり、品種や栽培方法等について議論して栽培技術の向上を図っています。それに加え、今回の会議では、有機農業を科学的見知で行っている先駆者の方の講演も聞かせて頂きました。

果菜類の収穫量は、出始めに少なく、ピーク時に急激に増え、終盤に減るという、山なりな曲線を描きます。ピーク時には朝と夕方に収穫しても追いつかないくらいで、㈱ビオ・ランド紀の川さんで有機きゅうり・有機なす・有機ピーマン・有機オクラの収穫が重なった時は、一日中が収穫作業に追われたそうです。しかし、ピーク時を過ぎてからは、短い期間で収穫期が終わってしまいます。また、曇りや雨等の天候に収穫量が左右されやすい等、収穫時期や数量を予測することが難しい野菜でもあります。
そんな中で農家さんを助けてくれるのが、蓄積された科学的データです。有機農産物を出荷するには、栽培管理記録を資料として残す必要があります。資料には播種日・圃場名・施肥量・収穫時期等、様々なデータが記録されています。また、養分や肥料の量を決める時には、土壌分析により土の養分度を測り、土の状態を知る等、農家さんは日々科学的なデータを使っています。
「いかに安定的にお客様に農産物をお届けするのか」という課題に、科学的なデータを使い、農家さんはいつも真摯に向き合って下さっています。

また、今回の会議では、家族経営ではない会社としての農業経営についても深く勉強させて頂きました。どうしても農家さんの労働時間は不規則で、天候によっても左右されてしまう為、時間給を計算することを避けてしまいます。また、一つの作物にどれだけの投資をしたか、どれだけの人件費をかけたかを計算している農家さんが少ないのが現状です。しかし、一つの作物にどれだけのコストがかかり、どれだけの利益が出たかを考えることは、農業経営を今後も継続する上で大切な事だと感じました。そして、農家さんがその仕事に見合ったお給料を得ることが出来、次世代の就農者が希望を持って働けるような環境を作ることが大切だと思いました。

有機農業は、地球環境と寄り添った持続可能な農業としてこれからもっと発展していくと思います。そして、そんな発展をする為にも、農家さんが持続可能な農業経営を持つこと・次世代の就農者が農業を続けていける環境を整備することが必要なのだと感じました。 農家さんの農産物を扱う者として、農家さんと一緒に、これから新たな農業の形態に変化していきたいと思います。

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